キャンプＱ&Ａ

キャンプデビューすることに決めたら、いよいよキャンプの実践です。実際に自分でキャンプをやろうとすると、道具は何を揃えたらよいか、費用はどのくらいか...などいろいろ知りたいことが出てきます。これからキャンプを始めようとする読者の質問に、ＩＦＣＣのメンバーが自分の経験に基づいて答えたアドバイスをＱ&Ａの形でまとめました。

費用編

キャンプ道具をひととおり揃えるにはどのくらい費用がかかりますか？

キャンプグッズの価格はピンからキリまであります。一般的に必要だと考えられているテント、タープ、チェアー、テーブル、ランタン、シュラフマット、バーベキューコンロなどの調理器具を揃えた場合、ざっと１０万円くらいは掛かるのではないでしょうか。シーズンになるとアウトドアグッズの店やホームセンターでテントやタープなどの安売りをしているのをよく見かけると思いますが、衝動買いせずに雑誌やインターネットで情報を集めてから購入することをお薦めします。または最初から購入しないで、キャンプ場のレンタルや家庭で使っているもので代用できるものを利用します。そして、キャンプ場ではサイトウォッチングして実際に見て、自分たちのキャンプスタイルを見つけてから購入するというのも一つの方法です。

キャンプ道具の場合はピンキリが大きくて、普通にホームセンター（エッサン・ロジャース・カインズホーム・島忠）やアルペン・ＳＲＣ・ＯＤＢＯＸ・スポーツＤＥＰＯで購入すると５人用テント（２～３万円）・タープ（１～２万円）・ツーバーナー（１万円）・ランタン（１万円）・テーブル（５千円）寝袋（５千円×４人＝２万円）イス（５千円×４人分＝２万円）とだいたい最低１０万円くらいになりますね。

実際のキャンプ活動はどのくらいの費用がかかりますか。

キャンプグッズさえ揃えてしまえば、掛かる費用はキャンプ場利用料と食費、交通費です。キャンプ場利用料はサイト料と入場料合わせて、平均4千円～7千円。食費は人数と何泊するか、交通費は場所により、かなり変わってくると思います。我が家の場合、食費1泊２日２人分で５千円くらい、交通費は高速代とガソリン代で５千円～１万５千円です。

アンケート（2009年）によると1家族が1回（１泊２日）のキャンプに使う費用(高速代・ガソリン代・キャンプ場使用料・食材など)は平均2万736円。国土交通省観光庁の旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究（2008年）によると、宿泊を伴う国内観光･レクリエーション旅行の1人当たり費用は61,346 円。これには土産物など旅行関連出費も含まれるため単純に比較できませんが、キャンプ費用が1家族の金額であることを考えれば、オートキャンプがいかに経済的なレジャーであるか明らかです。

キャンプの費用を安くするにはどうしたらいいですか。

車関係で言えば、なるべく高速を使わないとか、燃費をよくする工夫をするとか。食材に関しては、利用するキャンプ場の近くのスーパー、野菜や魚介類などの直売所を利用すると安くあがります。そして気持ち良くキャンプをさせてもらったお礼として、その市町村への経済に少しでも貢献できるかもしれませんね。キャンプ場の料金は、GWや夏休みはハイシーズン料金として高く設定しているキャンプ場が多いので、その時季を避けて利用すると良いですね。また、通年営業のキャンプ場では11月くらいから３月まではオフシーズン料金として半額に設定しているところもあります。キャンプシーズンを決め付けないで、四季を通じたキャンプの楽しみ方をみつけられると楽しいですね。

キャンプ費用: 2012年にキャンパー対象に行ったアンケート調査の結果、1回（１泊２日）当たりのキャンプにかかった費用(高速代・ガソリン代・キャンプ場使用料・食材など)は平均1万9583円でした。キャンプ費用が2万円台を切ったのは調査を開始して以来はじめてですが、ここにも経済のデフレの影響があると言えそうです。地域別に見ると、キャンプ費用が最も高い地域は関東の2万1804円、最も安い地域は東北の1万6564円で、その差は5240円にも及びます。国土交通省観光庁「平成22年度旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究」によると、観光・レクリエーション部門における宿泊旅行の1人1回当たり観光消費額は40267 円でした。単純に比較はできませんが、キャンプ費用が1家族当たりの金額であることを考えれば、オートキャンプがいかに経済的なレジャーであるか明らかでしょう。